MF ニコロ・ザニオーロ -Nicolò Zaniolo-
2度にわたる前十字靭帯断裂の大怪我を乗り越え、モウリーニョ体制で新たなスタートをきったローマの22歳。才能は間違いないので、今シーズンこそはフルで実績を積み上げて欲しいと願うばかりだ。
基本情報
国籍 | イタリア |
生年月日 | 1999年7月2日(22歳) |
身長 | 190cm |
出身地 | トスカーナ州マッサ |
在籍チーム | ASローマ |
背番号 | 22 |
利き足 | 左 |
A代表デビュー | 2019年3月23日フィンランド戦 |
2020年9月7日のUEFAネーションズリーグで左膝の前十字靭帯断裂の大怪我があり、長いリハビリ期間を経て、今シーズンのスタートから復帰。トラブゾンスポル戦2ndレグでは1年ぶりとなるゴールを挙げ感極まっていた様子は忘れられない。ローマのバンディエラとなれるか、今後も注目の選手だ。
プレーの特徴
フィジカルを活かしたドリブル
ザニオーロは190cmの恵まれた体格の持ち主であるが、そのプレースタイルはフィジカルだけではなくスピードも足元の技術も兼ね備える万能型のMFだ。特に特徴的なのは1人、2人背負っても強引にドリブルでこじ開けられる突破力と、スピードに乗ると一気にバイタルエリアまで運べる馬力があるドリブルだろう。ボールを取られたと思うシーンでも、なかなか取られずキープできてしまうところはチームにとって非常に助かるところである。
劣勢な状況を一気に1人で変えられてしまう、そういう全てを兼ね備えたMFであるのが最大の魅力だろう。
高精度の左足のキック
左利きのザニオーロは右MFを中心に、右サイドハーフや右WGまたはインサイドハーフを主なポジションとしているが、左足から繰り出される右サイドでのインスイングのクロスだけでなく、中盤でドリブルで抜けた後、丁寧にスルーパスなどラストパスを出せるのも魅力の一つだ。左足でのミドルシュートも得意としており、パンチのあるシュートで得点を重ねた。
ファビオ・カペッロは、
「現時点でザニオーロほどいい若手選手は他にいない。バロンドールを勝ちとれるポテンシャルがあるよ。ユーヴェ戦でのディエゴ・ペロッティへのアシストを見て欲しい。中盤からドリブルでランニングをしてボックスに到達しても、正確なパスを送り届けられるほど頭は冷静なままだった」と語っている。
プライベート
素行の悪さで度々とりだたされるザニオーロだが、2021年7月23日に息子のトンマーゾ君が誕生したよう。元ガールフレンドとの間の子供で、ピッチ外では割とお騒がせだ。それも愛すべき一面だと思うが、ピッチでも気持ちが全面に出るタイプで、先日のローマーダービーでもかなり気合が入っていた。空回りすることもあるが、怪我を乗り越え一回り成長した姿を見られるんじゃないかと今シーズンは期待している。
まとめ
UEFAネーションズリーグの準決勝には召集外となったが、また再開されるW杯予選などでは必ずまた召集されるだろう。現在のイタリア代表ではおそらく、右WGで起用されると思うが、劣勢な試合展開での切り札的な使い方もできると思う。
まだリーグ戦では得点はないが、得点が重ねられてきたら、いよいよ完全復活というところだと思うので、今後のローマでのプレーも要チェックだ。
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