21−22セリエA第8節 ユベントス対ローマ -アッレグリvsモウリーニョ注目の対決-
インターナショナルウェークを挟んで再開されたセリエA。開幕当初は足踏みしていたユベントスだが、ここにきて公式戦4連勝中。アッレグリのサッカーが板について、好調を維持している。一方ローマはローマダービーに敗れはしたものの、前節のエンポリ戦ではきっちり勝ち点3を取り、チーム状態は良くモウリーニョの元でチームが一丸となっており雰囲気が良い。今シーズン注目の両指揮官がぶつかる注目の一戦。
スターティングメンバー
ディバラが離脱中の中、キーンが先発。キエーザとのコンビを組む。ユベントスは先発6人がイタリア代表と、連携の良さが際立つ。4−4−2が基本フォーメーションだが、右に守備のバランスがとれるダニーロ、左には攻撃力のあるデ・シリオが先発し左肩あがりの形になり、ベルナルデスキが中に入っていくイメージだ。
一方、ローマは4−2−3−1で個人的には左SBはカラフィオーリが見たかったが、モウリーニョのファーストチョイスはビニャ。基本的には予想通りの顔ぶれだ。ペッレグリーニは代表でも好調をキープしているので注目。
前半戦
ローマが押し込む形が多かったが、ユベントスがデ・シリオのクロスからベンタンクールがヘディングで合わせる。そのシュートがキーンに当たりそのままゴール。ユベントスが先制する。ローマもPKを獲得するもヴェレトゥのPKはシュチェスニーに阻まれてしまう。
25分にはザニオーロが負傷によりエルシャーラウィに交代。膝を痛めたようで、スキャンを受ける模様。両膝の前十字靭帯断裂の大怪我を乗り越えただけに、状態が心配である。この試合でもドリブルで中盤の底から持ち運んだり、シュートまで持ち込むシーンもあり状態が上がってきた中でのことなので、軽症であることを祈るばかりだ。
キエーザは前半はほとんでチャンスを作れず、いつものような仕掛けやシュートまで持ち込むシーンは見られなかった。個人的な意見としては、キエーザはイタリア代表の時のようにやはり両WGのどちらかでのプレーの方がいきいきしているように見える。2トップの1角だとどうしてもエリアが中よりに偏ってしまい、ボールを開いた形で受けるシーンが少なくなるので、どうしても裏への抜け出しなどで勝負することになってしまい、得意な形が少なくなってしまう。あるいは2トップの1角で使うなら、パートナーはモラタのようなボールをキープできるようなタイプと組んだら良さが出る可能性があると感じた。
後半戦
ローマはショムロドフを投入し、果敢に得点を狙いにいくも、ユベントスの安定した守備に阻まれる。試合はそのまま終了し1−0でユベントスの勝利。今シーズンのユーベを象徴するような試合展開だったと思う。昨シーズンのユベントスにはなかった堅固な守備は、アッレグリがもたらした今シーズンのユベントスの強みだろう。ロカテッリも相変わらずの安定感で中盤での球捌きは流石だった。これでCLのチェルシー戦、前節のトリノダービー、今節と全て1−0の勝利ある。ユベントスのかつての強さが戻ってきている感があり、今後も目が離せない。
ローマもチーム力は間違いなく昨シーズンよりもよくなっているので、PK失敗の不運な面もあったが、うまく流れを引き戻せると勝ち星を重ねられそうな気がする。10月はナポリ戦、ミラン戦とビッグマッチが続くので、ここでなんとか勝ち星を挙げたいところだ。
何にせよ、ロマニスタの筆者からすると、ザニオーロの怪我の具合が心配なところである。。。
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