DF アレッサンドロ・バストーニ -Alessandro Bastoni-
長年アッズーリのCBはキエッリーニとボヌッチが支えてきたが、ようやくそこに割って入る若手が台頭。まだ22歳と経験も浅いが、そのポテンシャルは図り知れない。昨シーズンはインテルのセリエA制覇に大きく貢献し、クラブでも代表でも欠かせない選手に成長している。
基本情報
国籍 | イタリア |
生年月日 | 1999年4月13日 |
身長・体重 | 190cm 75kg |
出身地 | カザルマッジョーレ |
在籍チーム | インテル |
背番号 | 95 |
利き足 | 左 |
A代表デビュー | 2020年11月 |
代表経歴
U-15のカテゴリーから代表に選出されており、各年代別のカテゴリーでも代表に選ばれている。
昨年11月にA代表に初招集されてからは、A代表に定着。いつスタメンとなってもおかしくないだろう。キエッリーニ、ボヌッチのバックアップとしてはアチェルビに続く2番手だろう。
EURO2020でも選出され、出場自体は1試合にとどまったものの、今後のCBのスタメンを担うのもそう遠くないだろう。その攻撃センスは、攻撃的なスタイルのマンチーニのサッカーには欠かせない要素となるはずだ。
プレーの特徴
積極的な前に出る守備
バストーニの特徴はその190cmある恵まれた体格に加え、機動力があるところだ。守備時の出足も早く、インターセプトや楔のパスに対してガツンと当てに行けるところがDFとしての魅力がある。インテルでの3バックでの守備時は、両WBが引いた際に中盤センターの両脇が空くので、この縦への意識は重要になる。昨シーズンのインテルの守備を支えたのも、この前に積極的な守備ができるのが大きかっただろうと思う。
逆にCBとしてはカバーリングやラインコントロールの統率力が備わってくれば、さらに幅の広いCBになるだろう。
正確な左足のフィード
CBとしては類い稀な攻撃センスを兼ね備えているのも一つの特徴だ。左利きのバストーニは左CBが本職で、左足で持ちながら、正確なパス供給を前線に送ることができる。長い距離のパスも得意で、決定機につながるチャンスメイクも、最終ラインから作る。この能力に関しては同じ左利きのキエッリーニよりも上だろう。
現代サッカーにおいて、CBからのビルドアップや質の高いパス供給はますます重要性が増してきている。シティでのルーベン・ディアスやスペイン代表でのパウ・トーレスもフリーでパスを出させるとどんどんハーフスペースやCFに高品質のパスを供給してくる。バストーニもポゼッションするサッカーに必要な要素は持ち合わせていると思うので、マンチーニが構築したポゼッションするイタリア代表のサッカーでは貴重な戦力となるだろう。
スピード活かした持ち出し
190cmのサイズがあるが、前述した通りスピードも申し分ない。それを生かして、スペースがある時は自ら前方へ持ち出し、相手のエリア付近まで上がることもある。左足の精度は高いので、持ち上がって左からのクロスまでやり切れるのは彼の持ち味の一つだ。
まとめ
今後、大事な試合でもイタリア代表のCBでスタートからプレイするのを見たいところだ。先日行われたネーションズリーグでも先発でプレイしており、この調子で大舞台でも経験を積んでいけば、世界を代表するCBになれる日もそう遠くないと感じる。間違いなくポテンシャルは秘めているので、今後の活躍に期待。
彼が出場するときの試合を見た際は、左足からのパス供給とドリブルによる持ち出し含めたビルドアップに是非注目して頂きたい!
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